下肢のリハビリロボットにはどんなものがあるの?最新リハビリロボットを紹介

病気や事故などで下肢の麻痺が起きた時、リハビリでいくらか回復できるとわかっていても、今までと同じような生活が出来るようになるのか、不安になってしまうものです。

現在はリハビリ支援ロボットが次々と開発され、導入している施設も増えつつあります。

これまでの時代にはなかった「リハビリロボット」という新たな選択肢があることは明るいニュースであることに間違いはありません。そこで今回は、具体的に下肢のリハビリロボットにはどのようなものがあるのか調べてみました。

下肢のリハビリロボット

2019年7月現在でリハビリテーション病院などに導入実績のあるロボットを調べました。

ロボットスーツHAL医療用(下肢タイプ)

HAL

画像元:https://www.cyberdyne.jp/products/LowerLimb_medical.html

介護や医療現場用に特化した、ロボットスーツというジャンルを開発したCYBERDYNE社。この会社では「HAL」という着用する形のロボットを開発しているのですが、そのなかでも下肢に特化したタイプが「ロボットスーツHAL医療用(下肢タイプ)」になります。

HALには施設の担当者や介護職員などの作業を補助する目的で開発されたスーツと、患者やリハビリの対象者向けに開発されたものがあります。ちなみにこちらは神経・筋難病疾患を患っている方が歩行改善の治療に役立てるために使用されます。

ロボットスーツHAL福祉用(下肢タイプ)

HAL

画像元:https://www.cyberdyne.jp/products/LowerLimb_nonmedical.html/

同じくCYBERDYNE社のHALの製品で、身体機能の改善促進のために使用されます。

先ほどの「医療用」とはその名の通り患者向けに治療を目的として開発されたものですが、こちらの福祉用の場合は自分自身の脚で歩く、立つ、座ると言った日常的な動作の向上を目的としています。いわば関節に装着するサポーターにも似た役割を果たすものといえるでしょう。

CoCoroe AAD足首アシスト装置

cocoroe

CoCoroeは医療・福祉機器を開発する安川電機が提供しているリハビリ支援装置のブランドです。

主に歩行時の脚関節の底屈、背屈をアシストします。

通常、歩行が困難な方の介助を行う際、上半身を支えて介助することはできても、下半身とくに足の動きをサポートすることは難しいものです。

CoCoroe AAD足首アシスト装置は、その名の通り足首の動きを助け、より負担の少ない歩行を実現するための介助ロボットです。

CoCoroe下肢用リハビリ装置LR2

CoCoroeLR2

リハビリには根気のいる反復運動が欠かせません。特にベッドに寝たままの状態が長く続いた患者にとって、いきなり立ち上がって運動をすると怪我のリスクも生じて危険です。

そこで、CoCoroe下肢用リハビリ装置LR2を活用することによって、ベッドに寝たままの状態であっても反復動作の訓練を行うことができます。

持久力のある装置によって、歩行に必要な筋肉を少しずつ付けていき、関節の可動範囲も徐々に広げていく効果が期待できます。

トヨタ ウェルウォーク WW-1000

ウェルウォーク WW-1000

トヨタ ウェルウォーク WW-1000は、トヨタ自動車が開発した歩行リハビリテーション支援ロボットです。

人の「歩く」という動作を徹底的に検証し、高いリハビリ効果を期待できる装置を開発しました。運動学習理論に基づき、自立歩行の訓練を安全に行うためにあらゆる角度から安全性を検証。

リハビリにおける転倒のリスクや挫折を感じることなく、スムーズに自立歩行を可能にさせるロボットといえます。

密着型歩行補助装置Re-Gait(リゲイト)

Re-Gait

脳卒中後の片麻痺の人の歩行をアシストする目的で開発されました。

企画・監修は早稲田大学大学院および広島大学大学院で、株式会社オリジンが提供しています。

全国各地の医療機関やリハビリテーション施設、デイサービスセンターなどでも数多く導入されています。Re-Gaitが誕生したばかりの頃は、日本ロボット学会社会実用化対象をはじめとして、さまざまな賞を受賞している企業でもあります。

「歩ける感動をもう一度」というスローガンのもと、多くの患者に活用されるべく導入が爆発的に延びています。

歩行支援タイプの装置

厳密にはリハビリ目的で使用されるものと、歩行支援の装置は同義ではありません。

あくまで、こういったものもあるという紹介の意味で掲載します。

CoCoroe脊髄損傷者用歩行アシスト装置ReWalk

ReWalk

一般的に脊髄損傷を負ってしまうと、自立歩行は絶望的とされています。特に下半身が麻痺している場合は車いすが手放せなくなり、常に座っているか寝ているかという状態になってしまいます。

そのため、常に下半身はどこかに触れていることになり、床ずれや筋力低下、関節が曲がらなくなるなどといった問題が生じてしまいます。

CoCoroe脊髄損傷者用歩行アシスト装置ReWalkは、そんな方でも自分の脚で歩くことを実現するための歩行アシスト装置です。自分自身の足を地につけ、自らの意思で歩くことによって生活の質は大幅に向上していくはずです。

トヨタ 歩行支援ロボット

トヨタ 歩行支援ロボット

下肢麻痺で片足がマヒした人がより自然な歩行ができるようにアシストするロボットです。

足に装着するウェアラブルタイプで、どこか膝サポーターにも似た形状をしています。スポーツなどで関節サポーターを活用したことがある方であれば分かると思いますが、サポーターがある場合とない場合を比べると大きな差を感じるものです。

トヨタが開発した歩行支援ロボットは、製品の形状を見ただけで足にかかる負担が大幅に軽減されることが容易に想像できます。

歩行支援機ACSIVE(アクシブ)

acsive

歩行支援機ACSIVE(アクシブ)とは、電動車いすや義足を扱う今仙技術研究所が開発した装着タイプの歩行支援装置です。

トヨタの歩行支援ロボットに比べるとさらにコンパクトでスリムな設計となっており、ちょうど腰の部分からベルトに支援機を装着し、膝部分までバネの伸縮によって歩行をサポートするものです。

歩行が弱った人の脚の振り出しをアシストすることによって、スムーズな運動を実現します。また、本体はわずか550gと非常に軽量。比較的単純な構造であると同時に、細部まで考えられた装置となっています。

電気的な動力を必要としていないことも、このような超軽量な仕様を可能にしたともいえるでしょう。

無動力歩行アシストalq(アルク)

alq

こちらもACSIVEと同様に電気的な動力を必要としていない歩行アシスト装置です。今仙技術研究所の親会社である今仙電機製作所が発売しており、基本的な仕組みはACSIVEに非常によく似ています。

軽量なポータブルタイプのため、障害を持っている方はもちろん、長距離を歩く予定の方や加齢によって運動の頻度が減ってきて疲れを感じやすくなった方など、あらゆる方向けに提供しています。

ACSIVEと同様に簡単に装着できることも大きなポイントといえるでしょう。

*リハビリ目的では使用できません

まとめ

今回は下肢のリハビリロボットについて調べてみました。

リハビリ目的で使用されるロボットと、日常生活の動作をアシストするための装置は厳密には目的が違うもののようです。

リハビリロボット、歩行支援ロボットと検索すると検索結果に出てきますので、今回は羅列してご紹介しました。

リハビリ施設を退院して自宅での生活が始まったときにも、歩行支援装置を使うことでより生活しやすくなるのかもしれません。

様々な新しい装置が開発されていますので、積極的に情報収集をして納得のいくリハビリを受けてください。

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