ロボット掃除機は段差にスロープをつけるとよい?やり方や注意点は?


ロボット掃除機は家の中を自動で掃除してくれますが、そこで1つ問題になりやすいのが「段差」です。

ロボット掃除機はベッドの下などの高さの低い隙間に入れるように、背が低く設計されているものが多いです。

いわばF1マシンのようになるべく地面に近い場所を動けるようになっているためか、オフロードのような悪路や段差、障害物などは苦手な傾向があるようです。

そこで今回は、ロボット掃除機を購入する人にとって気になる段差問題について考えてみましょう。

ロボット掃除機が乗り越えられる段差には限度がある

ロボット掃除機のなかには、段差を乗り越えられることを売りにしているメーカーも多くあります。

ただ一方で、あまり段差を気にしないで進んでしまうと、階段などからは落下してしまう恐れもあります。

そのためか、どんな段差でも乗り越えられるというようなものは無いようで、何センチまでならOK、または、じゅうたんなら超えられる、というような機能を搭載しているものが多いようです。

基本的に数cm程度の段差になると乗り越えられないことがほとんどで、もし段差に乗り上げてしまうとロボット掃除機は身動きができなくなってしまい、機械がエラーを検知して停止します。

なぜロボット掃除機は段差を乗り越えられない?

それでは、なぜロボット掃除機は段差を乗り越えられないのでしょうか。それはロボット掃除機の底面を見ると理由が分かります。

ほとんどのロボット掃除機は、2本の大きなタイヤと本体の後ろ部分にある小さなローラーによって動作します。2本のタイヤが動力となり、ローラーはあくまでも本体を支えるための役割を果たしている状態です。

そして、ロボット掃除機を置いたとき、本体と床面との隙間は1cm程度となります。大きな段差をタイヤで乗り越えようとすると、本体が斜めになることによって後ろ部分の底面が接触してしまいます。仮に、運良く段差に登ることができたとしても、今度は前方が床と接触してしまい段差から下りられなくなってしまいます。

その結果、ロボット掃除機は段差の途中で進むことも引き返すこともできなくなってしまい、やがてエラーを検知して停止してしまうことになります。

この仕組みは、極端に車高の低い車がコンビニなどに入るときに段差に引っかかって車体の底やバンパーを擦ってしまう原理に似ています。

ロボットが掃除しやすいようにスロープを作るという発想

ロボット掃除機を導入して部屋を掃除する際には、まず大前提としてロボットが掃除しやすいように障害物をなくし、段差も解消することが必要です。

どうしても部屋のなかで段差の問題が解決できない場合は、部屋を少しだけ改造するという手があります。具体的には、段差のあるところにスロープ(ゆるい坂)を設置して、乗り越えやすくするというものです。

スロープがあれば、スロープを作るための三角の板が売っているため、これを利用するとよいでしょう。そもそもロボット掃除機のためにあるものではなく、高齢者などのバリアフリー向けのグッズとして販売されています。

仮にホームセンターにそのような商品が販売されていなかったとしても、断面が三角の木材などで代用したり、ホームセンターで木材を加工してもらうなどすれば簡単に作ることができます。ホームセンターに向かう前に、自宅の段差は何cmあるのかを計測しておきましょう。

木材のほか、ゴムや発泡スチロールでスロープをつくることもできます。加工に少しコツは必要ですが、もし難しい場合はこちらもホームセンターに依頼することができます。

現在、高齢化の進展とともに「バリアフリー」の必要性が急激に高まっています。家の中の段差をなくすということは、ロボット掃除機のためだけではなく、足が弱っていたり車椅子の方にとってもスムーズに移動できるようになります。

そのため、先ほども紹介した通り、ホームセンターでは「ロボット掃除機用」のスロープを探すというよりは、「バリアフリー」や、「車いす対応」などの道具や情報を探してみると良いでしょう。また、インターネット上にもさまざまな工夫によって自宅内の環境をスロープ化している方の情報がアップされているため、そちらも参考にしてみると良いでしょう。

スロープならなんでも良いわけではない

ロボット掃除機の段差で悩んでいる方のなかには、ここまで聞くと「とりあえずスロープを取り付けると解決する」と考えている方も多いかもしれません。しかし、単純にスロープを取り付けることによって全てが解決するというものでもありません。

一口にスロープといっても、その角度もさまざまです。あまりにも急な角度のスロープを取り付けてしまうと、そもそもの段差とさほど大差がなく、結局ロボット掃除機にとって乗り越えられない障害物となってしまいます。

部屋の広さや段差の高さによっても変わってきますが、できるだけ緩やかなスロープのほうがロボット掃除機の安全走行という面では安心できます。まずはホームセンターに向かう前に、手持ちのロボット掃除機が何cmまでの段差に対応しているか、そして自宅の段差は何cmあるのかを事前に調べておきましょう。

そして、もっとも重要なのは「人間にとって危険な状態にしない」ということです。

長年住み慣れた家に、いきなりスロープができてしまうと、それまで段差があるつもりで歩いていたところで反対に転倒してしまったり、バランスを崩してしまったりすることも考えられます。

また、スロープを木板などで自作した場合、処理が雑になっていると木板のささくれが足に刺さってしまう危険性もあります。特に高齢者や小さな子どもがいる家庭においては、スロープを木板で自作する場合は注意しなければなりません。

ちなみに、より安全性に配慮するのであれば、スロープを自宅内に常時設置するのではなく、ロボット掃除機を稼働させる際のみスロープを設置するということも検討してみましょう。少し面倒な方法ではありますが、子どもや高齢者がいる家庭にはおすすめです。

単にロボット掃除機が登れれば良いと考えるだけでなく、人間の安全にも十分注意してください

毛足の長い絨毯は要注意

ロボット掃除機の段差を考えるうえでもう一点重要なのが、材質です。ロボット掃除機の底面には、ゴミを吸引するユニットのほか、車輪もついています。たとえば、厚さわずか1cm程度の絨毯であっても、毛足の長い材質だと車輪が巻き込まれてしまい自走できなくなってしまいます。

ロボット掃除機がすぐにエラーを検知して停止すれば良いですが、場合によってはエラーを検知するまで時間を要してしまい、絨毯がロボット掃除機の車輪に複雑に絡み合って故障する可能性もあります。

最近のロボット掃除機は高い精度でエラーを検知できるため、このようなケースは非常に稀ではありますが、それでも可能性がゼロではありません。十分注意する必要があります。

ロボット掃除機の特性を理解しておくことが重要

今回ご紹介してきたように、ロボット掃除機にとって段差や障害物は大きな敵ともいえる存在です。ロボット掃除機を正しく使用するためには、適正を十分理解することが求められます。

より便利に、そして安心してロボット掃除機を利用していくために、今回紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。特に高齢者や子どもがいる家庭は、ロボットだけではなく人間にとっても優しい安全な環境を意識しておきましょう。

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