ロボキャラ家康くん!ご当地ゆるキャラは人口知能搭載のAIロボットに進化する?!

日本の各都道府県で続々と誕生しているご当地ゆるキャラ。全国的な知名度を誇る「くまモン」のように突出した人気を誇るゆるキャラもいて、その経済効果ははかり知れません。

各地で人気のゆるキャラを生み出そうと様々な取り組みがなされています。

今回はそんなゆるキャラのなかでも、ロボットとして作られた「ロボキャラ家康くん」を紹介したいと思います。

静岡県浜松市で生まれた「家康くん」

「出世大名 家康くん」は静岡県浜松市のご当地キャラなのですが、もうひとつの家康くんとして民間会社によって制作されたのが「ロボキャラ家康くん」です。

この「ロボキャラ家康くん」を作っているのは地元の企業である株式会社エム・エス・ケー。自動車やバイクに使う新しい部品を試作したり、金属部品などをメーカーから請け負っている会社です。

浜松商工会議所がロボット産業創成研究会を立ち上げたときに、社長の松浦氏にロボット制作の白羽の矢が立ちました。

松浦社長はもともと板金の仕事をされていたそうですが、3Dプリンターに目を付けて技術を付け、現在はあらゆるものを3Dデータに起こして試作することが出来るという自称「試作屋」さんです。

「ロボキャラ家康くん」の制作にあたっては松浦社長をはじめ、地元の企業が協力し合ってわずか3か月で試作機を完成させたというのですから、その情熱たるやすごいですよね。

「ロボキャラ家康くん」は試作機だった1号機に続いて2号機を発表。人工知能が搭載されたAIロボットへと進化しました。

「ご当地キャラ=着ぐるみ」というイメージが定着しているなか、ロボットという斬新な発想によって生まれた「ロボキャラ家康くん」は、地元をはじめとしてさまざまな場所で開催されるイベントに引っ張りだこの存在になっています。

「ロボキャラ家康くん」はどんなロボット?

さて、ロボットのご当地キャラクターとして誕生した「ロボキャラ家康くん」ですが、実際にどんなロボットなのか気になる方も多いはず。まずはこちらの動画をご覧ください。

ロボットといっても、ゆるキャラらしく可愛らしい見た目をしています。

体長は75cmと小さめで、重量は約20kg。ご当地キャラクターは子どもにも人気なため、あまり身長が大きすぎると子どもに威圧感を与えてしまいます。そのため、75cmというサイズ感はちょうど良い大きさといえるでしょう。

また、子どもが触れた際にロボットが転倒し、怪我をさせてしまうリスクが懸念されますが、ロボキャラ家康くんは安定感も抜群で転倒するリスクも最小限に留められています。

Pepperのように足のないロボットで、ボディは円盤のようになっており、リモコンでくるくる回転したり自在に動き回ることができます。

音声はいかにもロボットと言う感じの電子音ですが、この声は進化するのかどうか気になるところです。

「ロボキャラ家康くん」の仕様

「ロボキャラ家康くん」に搭載されている機能について、もう少し詳しく見ていきましょう。

まずは音声による会話ですが、AIによる学習機能が搭載されています。これはPepperやSiriなどの音声アシスタント機能にも似たようなもので、人の名前や会話の内容を覚えていきます。

まるで人間と会話しているかのようなリアルなコミュニケーションを実現してくれます。

人間の目にあたる部分には視覚センシングが搭載されていて、「ロボキャラ家康くん」の前に人が立つと認識する役割を果たしています。

足の部分には白と黒のピアノの鍵盤のようなものが付いており、これに触れることによってメロディが演奏される仕組みになっています。

そして、コミュニケーションロボットとしてもっとも重要なのが感情の表現です。単に会話をするだけではなく、身振り手振りや顔の動きによってあらゆる感情を表現します。たとえば、人を認識した際に顔を上下左右に動かすことによって、「あなたを認識しています」という意思を伝えることができます。

これまでのロボットは目を合わすことなく会話だけをするものも多かったですが、顔を認識していることを表現することで無機質ではない温かい表現を可能にしました。

さらに、会話のなかで褒められることによって頬が赤く発光。「嬉しい」という感情を表現して愛くるしい姿を見せてくれます。

もちろん、移動する際には壁や段差、障害物などを検知し、異常があった際には自動停止する機能も搭載。ロボットとしての安全性にも十分配慮されており、完成度の高い1台となっています。

「ロボキャラ家康くん」はあくまでもご当地キャラクターのため、一般発売はされていませんが、同様のロボットを制作するうえでは個別に見積もりが必要となるとのことです。

キャラクターロボットが新ビジネスに?

「ロボキャラ家康くん」はすでにゆるキャラグランプリに参加しており、子供たちからも好感触を得たようです。

株式会社エム・エス・ケーさんでは、今後いろいろなキャラクターをロボットにする「ロボキャラ」ビジネスを視野に入れているそうです。

松浦社長曰く「大量に生産するロボットは大手にまかせれば良い。独創的なロボットを作ることが生き残る道」とのこと。

ロボットの生産と聞くと、「ノウハウや莫大な研究開発費用を投じることができる大企業だけが可能なこと」と考えてしまいがちですが、実際に中小企業であってもこれほど完成度の高いロボットが生産できることを証明してくれました。

Pepperをはじめとしてさまざまなコミュニケーションロボットが誕生していますが、なかには個性的なロボットを開発してみたいと考える企業や自治体も出てくるかもしれません。

いわば完全オーダーメイドのロボットだからこそ、他にはない個性を手に入れることができ、さまざまなイベントなどにおいても集客に結びつくはずです。

大企業が製作するロボットでは対応できないような複雑な動きやセリフなども臨機応変に対応できることでしょう。

このような取り組みは大企業では決して簡単なことではありません。ユーザー一人ひとりとじっくり向き合って開発できる中小企業ならではの強みといえるのではないでしょうか。

今回紹介した株式会社エム・エス・ケーのように、精密な部品加工の技術をもった中小企業は日本に多く存在しています。ロボット開発は一際注目を集めやすく、どんな革新的技術よりもインパクト抜群の商品です。

自社の技術力をアピールするためにも、新たなロボット開発を行うことによって問い合わせが増え、新たな事業がスタートしていくきっかけになるかもしれません。

ロボット開発だけを考えて採算の良し悪しを判断するのではなく、ロボット開発をひとつの広告塔のように考えることによって、今後の事業に大いに役立っていくのではないでしょうか。

どんな革新的なロボットも、基をたどっていくと小さな部品が加工されてできています。細かなパーツの加工技術を得意とする中小企業にとって、「ロボキャラ家康くん」の事例は大いに参考になるのではないでしょうか。今後の自社の事業をさらに成長させていくためにも、ロボット事業を足がかりに考えてみましょう。

また、もちろんロボット自体に今後AIが搭載され、さらに高性能な製品が誕生してくることも一般ユーザーの立場から見ても期待したいところです。

まとめ

ロボットを使って何か事業を始めてみたい、集客用のツールとしてロボットを導入していきたいという方も、ぜひ今回紹介した「ロボキャラ家康くん」の事例を参考にしてみてください。

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